特長

糖度が高く、完熟出荷に適する。
果色は濃桃色で、果実全体から均一に着色する。
果形は腰高で、果重は210g程度。チャック・窓あき果の発生は少なく秀品率が高い。
トマトモザイクウイルス（Tm-2a型）、萎凋病レース1（F1）およびレース2（F2）、根腐萎凋病（J3）、半身萎凋病レース1（V1）、葉かび病（Cf4）、斑点病（LS）、サツマイモネコブ線虫（N）に複合耐病虫性のほか、青枯病（B）にも比較的強い。

栽培の要点

抑制栽培では、本葉５～６枚の若苗定植を基本とする。
追肥重点型の肥培管理を行う。
定植後の最初の追肥は、３段花房の開花時期を目安に行う。

# トマト 「桃太郎ファイト」（DF）

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## 特性

1. **耐病性に優れた栽培向き**
トマトモザイクウイルス（Tm-2a型）、萎凋病レース1（F1）、葉かび病（Cf9）に対する高い耐病性を誇ります。これにより安心して栽培ができ、家庭菜園でも活躍します。

2. **安定した草勢**
初期の草勢がしっかりしており、栽培後半までスタミナを維持します。この特性により、草勢管理が容易で、着果性も非常に高いです。

3. **果実の形状と食味**
豊満な果形（果重約210g）で、果実は硬玉で樹上完熟が可能です。糖度と酸味の絶妙なバランスが取れた、まさに味わい豊かなトマトです。

4. **秀品率の高さ**
除外性が高く、裂果の発生が少ないため、秀品率も非常に高いです。また、日持ちも良く、出荷に適した品質を維持します。

5. **高い着果性**
下段から果実の肥大が良好で、多収が期待できます。多くの花が咲くため、着果のチャンスが増えます。

## 適応性

抑制栽培と促成栽培に特に適しています。また、家庭菜園での栽培にも向いています。

## 育苗・育苗管理

播種床の地温は25～28℃を維持し、播種後14日前後の本葉1.5枚時に移植を行います。葉が接触するころには苗広げを行い、育苗面積を十分に確保します。液肥などで必要に応じて追肥を行います。

## 定植準備

圃場の土壌診断を行い、適正な肥料設計を立てます。元肥量は圃場により異なりますが、窒素12～15kg、リン酸15～20kg、カリ15～20kgを基準とします。

## 定植および管理

定植はがく割れ～第1花の開花時期が基本で、若苗の定植は避けます。灌水は第1段着果～果実肥大期に行い、育成を促進します。追肥は4段花房開花を目安に行い、草勢を見極めながら適切に実施します。

## 病害虫防除

病害虫防除には、特に注意が必要です。アブラムシやコナジラミなどの防除を徹底し、育成期の保護を行うことが重要です。

## 栽培上の注意点

・草勢の維持が成功の鍵です。初期から適切な管理を心掛けてください。
・灌水不足は果実の質に影響を与えますので、天候に応じた適切な灌水が重要です。
・赤熟収穫には適した品種ですが、栽培初期に日照過剰や圃場の乾燥があると注意が必要です。
・厳寒期の管理も大切で、果実が葉に隠れることがあるので、適切な玉だし作業を行います。経済的な農薬散布を心掛けつつ、防除も怠らないようにしましょう。

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