特長

葉かび病耐病性（Cf9）をもち、減農薬栽培に向く。
果形は腰高で、果重は210g程度。
初期の草勢が安定し、着果がよく栽培後半までスタミナがあるので草勢管理が容易。
糖度と酸味とのバランスが良好でおいしい。
果実は硬玉で樹上完熟ができる。
トマトモザイクウイルス（Tm-2a型）、萎凋病レース１（F1）、半身萎凋病レース1（V1）、葉かび病（Cf9）、サツマイモネコブ線虫（N）に複合耐病虫性のほか、青枯病（B）にも比較的強く、十分な耐病性で家庭菜園でも安心。

栽培の要点

定植苗は１段花房開花苗にする。
本葉３枚までは育苗中の夜間気温を12～15℃の範囲内とし、後半は８～10℃で管理する。
鉢広げをして徒長を防ぎ、育苗の後半に極端なしおれがないようにする。
１段果房が500円玉大の時に１回目の追肥をする。
花の数が多く着果もよいので、１～２段果房は４果に摘果する。

# トマト 「ホーム桃太郎EX」（DF）

優れた耐病性と食味を誇る育成向け大玉トマト！

## 特性

1. **耐病性に優れた赤熟出荷向き**
萎凋病（F:R-1,2）、根腐萎凋病、ToMV（Tm-2a型）、半身萎凋病、葉かび病、斑点病に抵抗性を持ち、ネマトーダに耐虫性のある大玉トマトです。

2. **充実した草勢**
中程度の草勢で、後半まで安定したスタミナを保ちます。これにより、チャック果、窓あき果、空洞果、すじ腐れ果の発生を抑え、秀品率が高いです。

3. **果実の形状と色合い**
果実は豊円腰高で果形が安定しており、果色や色回りが非常に良好です。裂果の発生が少ないため、硬玉で日持ちも抜群で、赤熟収穫が可能です。

4. **優れた食味**
果実は肉質が良く、甘酸のバランスが非常に優れた食味を実現します。

5. **高い着果性**
下段から果実の肥大力があり、多収を期待できます。

## 適応性

抑制栽培および促成栽培に特に適しています。また、半促成栽培も可能です。

## 育苗・育苗管理

播種床の地温は25～28℃を維持し、播種後14日前後の本葉1.5枚時に移植を行います。葉が接触するころには苗広げを行い、育苗面積を十分に確保します。肥料不足の時は液肥で追肥を行います。

## 定植準備

圃場の土壌診断を行い、適正な肥料設計を立てます。元肥量は圃場により異なりますが、10aあたりの成分量は窒素12～15kg、リン酸15～20kg、カリ15～20kgを標準とします。

## 定植および定植後の管理

定植はがく割れ～第1花の開花時期を基本とし、若苗の定植は避けます。灌水は第1段着果～果実肥大期に行い、スムーズな育成を促します。追肥は4段花房開花を目安に行い、草勢を見極めながら適切に実施します。

## 病害虫防除

青枯れ病が懸念される圃場では、「バックアタック」「フレンドシップ」「ブロック」などを用いて接木栽培を行います。特に、アブラムシ、アザミウマ、コナジラミなどへの防除を徹底することが重要です。

## 栽培上の注意点

・草勢が中程度でスタミナがあり、着果性が良好ですが、草勢を維持することがキーです。
・灌水不足は尻腐れ果の発生を助長しますので、気候に合わせた適切な灌水管理が重要です。
・赤熟収穫向きの果実ですが、栽培初期に日射や圃場の乾燥が過剰になると同心裂皮が発生することがありますのでご注意ください。
・厳寒期でも比較的採光性が良いですが、果実が葉に隠れる場合があるため、玉だし作業を実施します。葉かび病に対する抵抗性があるため、農薬散布の回数を軽減できますが、疫病やうどんこ病に対する防除は怠らないようにしましょう。

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